私的"TIME LINE"顛末記 (1)・・・・・・10:00pm



 『今日は先着50名にレアなグッズのプレゼントがあるらしい』

 そういう情報を前もって調べてあったので、「タダならもちろん貰う!」 といやしさ丸出しでカッキリ10:00pmに入場。IDチェックを終えて入ったはいいが、グッズプレゼントは無し。(あとで聞いてみたら、前日までに配りすぎてもう無いという話だった・・・)
「・・・?」
顔を見合わせる俺たちは、軽く憤慨しつつも、ちょっとがっかり。
「でもまぁコレも今夜の味付けだと思えば」
「それもそうだ」
などと話したのかどうか、とにかく『アクトが楽しみで来たんだ』と、さして気にもせずに、ちゃっかり選んだ038番(今回発表されたURのメンバーは、DJ DEXを除く三人がナンバーだった。その内の一人、URの最重要人物、マッドマイクは038なのだ。超オタッキーな情報!)のロッカーにジャマなものをぶち込んで螺旋階段を上り、フロアへ。

 BPM120あるか無いかって位の極めてゆったりしたハウスのかかっているフロアに入ると、中は真っ暗闇。おお、これぞデトロイトテクノ!と一人悦に入りながら周囲を見回すと、記憶の中のWOMBより気持ち密閉間がある。・・・というより狭い。
「スピーカーが前2発しかないなぁ・・・」
「けど音はちゃんとしてるぞ!?」
天上にぶら下がっているデカいミラーボールを見ながら話していて気が付いた。フロアをDJブース側から見て、2/3位の所に暗幕がかかっていたのだ。暗幕には、Glamooveの用意したものと思われる惑星や宇宙の映像が、ごく控えめに映し出されている。
「今回はチケット制だから、人数も限定されてるし、ちょっと狭く作ってあるんじゃない?」「なるほど〜。そういう演出かぁ」と納得。
それにしても、やっぱりWOMBはハウスが似合うような気がする。

 このアツい空気。いや、まだこんでいるわけではない。時間が早いので空いてはいるが、空いている分だけ、まるで熱病患者のようなURファンの圧倒的に濃い雰囲気が際立つ。(早くから来ているのは男ばっかだw)どの人も『間違いない。今夜は伝説になるッ!!』そう盲信している様にさえ見える。
本当のことを言えば、俺は今回、WOMBでのパーティということで一抹の不安があった。(シャンデリアやVIPルームのあるようなところなので・・・泥臭い音楽には、ねぇ?)
しかし、『マッドマイク率いるUR、10年越しの来日!』などの触れ込みから、不安と同時に尋常でない期待感に高揚していた。もはやWOMBがどうとか、そんなことは瑣末に感じるただのいちファンになっていた。

 だんだんとデトロイティッシュな音に変わってきた。ハウスとデトロイトテクノが近い関係にあることを感じる。BPMも上がってきて、とても気持ちがいい。「先も長い事だし」とフニャフニャしていた体が動くようになってくる。しばらく踊っていて気が付いたら、自分の周りが随分と混み合ってきている。時間とともに段々と動きづらくなってきた。動けなくなった。
「もう無理だ。もう棒立ちで揺れることしか出来ない!」Mと一緒に無理やり脱出。去年のJeffの時を思い出して、ため息。

「やれやれ。やっぱりこうなるのか。」

 

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